株取引を始めよう!と思ったけど、どの企業の株を買えばいいのか、最初から迷ってしまうこともありますよね。
たとえば、日本で有名な企業、三井住友銀行とかの株を買おうかな?って考えるかもしれません。僕も最初はそんな感じでした。
書店に行けば、多くの本が日本株を対象にした内容で書かれているので、「株式投資=日本株投資」って思い込んでしまうのも無理はありません。
でも、結論から言うと、日本株に投資するのはあまりおすすめできません。その理由をいくつか挙げてみますね。
日本株のリスク:日本のGDPが上がっていない
まず、日本のGDPはほとんど成長していません。
【米国】 1990年の米国の実質GDPは約9.4兆ドルでしたが、2019年には約21.4兆ドルに成長しました。つまり、この29年間で2倍以上に拡大しています。
【日本】 一方で日本は、1990年の実質GDPが約453兆円でしたが、2019年には約553兆円と、29年間でわずか22%しか増えていません。
バブル崩壊後、日本の株価は長い間低迷しました。でも、アメリカも同じように株価暴落を経験しています。ITバブルの崩壊やリーマンショックなど、大きな経済ショックを乗り越えたにも関わらず、アメリカ経済は成長し続けています。
日本株のリスク:人口減少
さらに、日本の人口は減少の一途をたどっています。
日本の人口は2004年にピークを迎えましたが、それ以降は減少しています。この傾向は今後も続き、2050年には9500万人程度にまで減ると予測されています。
人口が減っている国では、企業は海外展開に活路を見出すしかなくなります。日本国内だけでビジネスを展開している企業にとっては、人口減少により市場が縮小し、売上も落ちていくでしょう。
株価は企業の業績に連動するため、日本国内市場に依存している企業の株価は今後伸びにくくなる可能性があります。
ここまでをまとめると、日本企業は長期的な成長が期待できないので、安定した利益を得るのは難しいかもしれません。
それでも、多くの日本人は日本企業に投資しようとします。これは、ホームマーケットバイアスと呼ばれる現象です。住んでいる国のマーケットに親しみがあり、ついそこに投資してしまうんですね。
けれども、株式投資の目的は「資産を増やすこと」です。成長が見込めない国や企業に投資するのは、目的から外れてしまうかもしれません。
だからこそ、日本以外にも目を向けることが重要です。では、どこに投資すべきか?それは、米国です。